世界のいろいろな境遇の中で子どもたちは育っています。どの子どもも地域や親や環境を選んで生まれてはこれません。みな同じ人間として生まれてきたのですから、子どもの権利としての基本である“健やかに生きる権利、差別や虐待や搾取から守られる権利、また教育を受ける権利、そして家族や地域の一員として自由に意見を言ったり参加したりできる権利”を守ってあげなくてはなりません。
100年も前、ポーランドのヤヌシュ・コルチャックは、戦争という不遇の時代のなかにあって、教育・医学・文学などをとおして多くの人に子どもを守ることの大切さを強く訴え、また自らも孤児施設の運営をとおして実践してきました。21世紀の私たちもいま、コルチャックの遺産を世界の人々と語り、論じ、子どもにとってよりよい豊かな未来をつくりあげていくための会議をもたなくてはなりません。日本ヤヌシュ・コルチャック協会では、この重大な使命を全うするため、多くの国々の人たちと話し合っていかなければならないと考えております。どうかこのための国際会議を実りあるものにするため、みなさま方のご支援を心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。